翻訳と辞書
Words near each other
・ マカンル島
・ マカヴィティ賞
・ マカー
・ マカーイ
・ マカーオーン
・ マカーオーン (小惑星)
・ マカーティ
・ マカーテン郡 (オクラホマ州)
・ マカートニー
・ マカーマ
マカーマ (文学)
・ マカーム
・ マカール・ゴンチャロフ
・ マカー族
・ マカー用。
・ マカー用。エレメンツ
・ マカ山
・ マカ族
・ マガイアー
・ マガイェ・グエイェ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

マカーマ (文学) : ウィキペディア日本語版
マカーマ (文学)

マカーマمقامة
, Maqāma )は、アラビア語文学における一形式をさす。複数形はマカーマート( maqāmāt )。原義はアラビア語で「立つところ」や「集会」を表す。
基本的な物語は、主人公がイスラーム世界のさまざまな場所を放浪し、言葉巧みに人を騙して稼ぎを得る様子を、語り手が聞かせるというものになっている。詩と散文が混じる構成で、時に哀しみやユーモアをまじえており、ジャーヒリーヤ起源の逸話も含めつつ中世イスラーム世界の風俗がうかがえる内容となっている。
== 概要 ==
アッバース朝ブワイフ朝治下の10世紀に生まれたとされ、創始者は、「バディー・ウッ・ザマーン」(時代の驚異)とも呼ばれたハマザーニーと言われる。ハマザーニーがマカーマを作るきっかけとして、詩人のイブン・ドライドが物語を人々に披露していたのを見たという説もある。現存するハマザーニーのマカーマートは50数話だが、そもそもは100話以上あったとされる。語尾の押韻を強調するサジュウ体によって書かれており、語り手に朗詠されることが意識されていた。
ハマザーニーが創作したのちに、アル・ハリーリーがマカーマを大成した。ハマザーニーの作品は登場人物の設定や語りに厳密な統一がなかったが、ハリーリーはそれらを統一したうえで修辞技法などを駆使して磨きをかけ、様式を完成させた。ハニーニーのマカーマでは、ハーンモスク、文学サロン、ディーワーン裁判所、船上、庭園、婚姻の場、救護施設、墓地などが舞台に使われ、ハマザーニーの作品と異なり主人公は基本的に暴力をふるわず、言葉や演技で金や物品をせしめる。主人公の技量は高く、本歌取り回文連歌(イジャーザ)などの技法が多数盛りこまれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マカーマ (文学)」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.